就職活動では必死にたくさんの企業の採用試験を受けましたが、やはり最後には自分が何をしたいのかが大切だと気付きました。「好きだったきものに携わる仕事がしたい」という思いから、市原亀之助商店で頑張ろうと決めました。私は今、得意先様や仕入先の方々に、時にはお客様とコミュニケーションをとりながら、 試行錯誤を繰り返しています。そんな中で催事が成功した時にはとても強いやりがいを感じます。呉服問屋という特殊なポジションにいることで、産地の保護やきもの人口増加のしかけを作ることができます。 そしてそれは一企業という枠を超え、日本の伝統文化の継承や活性化につながる大きな意味を持っていることを、自分自身も実感することができるのだと思います。