「市原亀之助商店は、働く人が皆あたたかい!」というと、通り一遍の言葉のようにとられてしまうかもしれませんが、私が入社して以来、強く感じることです。市原亀之助商店は、良い意味でみんな仲が良く、にぎやかで活気のある雰囲気の中で仕事が進んでいきます。この雰囲気は市原亀之助商店の自慢のひとつだと誇れます。
就職活動では必死にたくさんの企業の採用試験を受けましたが、やはり最後には自分が何をしたいのかが大切だと気付きました。「好きだったきものに携わる仕事がしたい」という思いから、市原亀之助商店で頑張ろうと決めました。私は今、得意先様や仕入先の方々に、時にはお客様とコミュニケーションをとりながら、 試行錯誤を繰り返しています。そんな中で催事が成功した時にはとても強いやりがいを感じます。呉服問屋という特殊なポジションにいることで、産地の保護やきもの人口増加のしかけを作ることができます。 そしてそれは一企業という枠を超え、日本の伝統文化の継承や活性化につながる大きな意味を持っていることを、自分自身も実感することができるのだと思います。
“きもの”という、日本にとってはなくてはならないもの、しかし、だんだんと馴染みが薄くなってきている“きもの”。この“きもの”を、自分の日々の働きによって、少しでも多くの人に感動や喜びを与えることができるようになりたいと思っています。“きもの”を知る美しさ、“きもの”を着る楽しさ、“きもの”が身近にある豊かさ・・・・・日本の伝統文化に触れる本当の感動、そういうものをより多くの機会で伝え、日本からそして世界へと広げてていくことができたらと考えがだんだん大きくなっていきます。この市原亀之助商店の活気ある雰囲気が、より熱心な自分に高めてくれているのだと感じています。